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今年，TV で二度目の野茂のノーヒットノーランを見た．その中で，"おい，おい" っちゅう球を審判がストライクと判定し，バッターも不満そうな顔ながらもすごすごと凡退していく． 野茂の試合だけはない．何をもって "ストライク" とし，"ボール" とするのか．しょせんは人である審判が判断することである．余りにもひどい判定には抗議をするが，黙々と審判の判定に従うメジャーの選手が印象的だ．その辺の割り切りの良さが凄い． 米国は，他民族，他宗教の国，見方によって様々な見方がある．予めそれと決めた人の判定に従わなければ，次へ進まない． それに比べ，日本は単民族国家．最近の研究では，朝鮮民族に比べ遺伝子の広がりは大きいとは言われながらも，国内のイデオロギーは元々一つにまとまりやすい． 審判への抗議を見ても，まずどこかに "真理" ありき．その真理を見極められない審判への能力の不信などが感じられる． 真理ありき．だから正しい行いさえしていればいいと思う日本人と，何をもって正しいとするかは，その時勢や責任者によって異なるとする多民族国家や他宗教国家．あるいは，異なる価値観を持つ人々地続きの国境を持つ人々． そこに，"主張をしない日本人" と他の国の差が感じられた．
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